阪南大高 vs 近江

 試合終盤に追いつかれ、白星を逃した展開に見えるが、濱田豪監督の見方は違う。「数年前のプリンスリーグとは違い上位と下位のすみ分けがないので、圧倒できるとは全く思っていなかった。勝てなかったと思っている選手が多いけど、流れ的にはひっくり返されてもおかしくない状況だった。(試合の)ポイントで働けなかったら、必然的にこうなる。選手には勘違いしてはいけない。たまたま2つ勝っていただけと伝えました」と口にする。

 次節以降も90分通して相手を圧倒できる展開にはならず、良い時間帯があれば悪い時間帯もある。悪い時間帯をどう乗り切るか、1週間の取り組み、修正力が問われる。「ずっと勝っていたら悪い部分に気付けなかったと思うので、今日の引き分けを良い意味に捉えて良い方向に持っていきたい」と福本が話す通り、阪南大高は引き分けという結果を成長に繋げるつもりだ。

(文・写真=森田将義)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関西1部
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